焚き火が大好きすぎる私
大好きすぎて、火から自分で作りたい!と思ったので、「きりもみ式(棒を両手で回転させて火を起こす方法)」で挑戦するもすぐ挫折。
この方法はよっぽどの根性と根気が必要らしく、到底私には無理そうなのであきらめ。。
なので材料も少なく加工もあまりしなくても良い、「ひもぎり式」に挑戦してみることに。
2人で協力して火を起こす「ひもぎり式」の方法を、ポイントなども踏まえつつご紹介しますワン!
紐切り式火起こしを自作!用意する材料と道具
上記の画像はすでに使用したものになります。(使用する前に撮影するの忘れてました。。)
上から説明していきます!
- 紐
この紐を交互に引っ張り、火きり棒を回転させます。
紐なら何でもOKですが、丈夫なものにしましょう。私は最初に麻ひもを三つ編みにしたものを使っていましたが、途中で切れてしまったので、巾着を作る時などに使うアクリル紐にすると切れることなく使えました。(100均で購入) - 板(火きり板)
この板に棒を立てて回転させ、その摩擦で火種を作ります。
この板は廃材で夫が会社から貰ってきた物です。
厚さ1.5cmのものを使用しましたが、薄すぎなければどんな厚さでもOK。100均やホームセンターでもこのサイズの板は簡単に手に入ります。
- 棒(火きり棒)
この棒を紐で回転させ火種を作ります。
こちらの棒も100均(ダイソー)で「工作用丸棒」というものを購入。本当は自然の枝を使いたかったけど、なるべく真っすぐな方がいいという事で購入。 - 板2枚(押さえ板)
この板で火きり棒上部を押さえます。
本来であれば、1枚の板に窪みを作り、固定すればOK。
今回は1枚だとずれてしまったので、1枚に穴をあけ、1枚を上に当てる形で使用しました。 - その他・加工用工具
彫刻刀やトンカチ、ノコギリがあると便利です。
ティッシュや麻紐、綿など火が燃えやすい素材のもの。
揃えたり加工が面倒ならセットを買っちゃうのもありだワン!
ひもぎり式火起こしをする際の板の加工方法
早速準備した材料を加工していきます!
火きり板の作り方
はじめに火きり板を作ります。
直径は火きり棒と同じにして、深さは2~3ミリくらい。
窪みにかぶせるようにしてV字に切り込みを入れます。
彫刻刀とトンカチを使ったぞぉ~
このV字から火種が落ちる仕組み。
実際に火を起こすと、摩擦で窪みが焦げるので直径が広がってしまい摩擦が起きずらくなります。
そうなるとそこの窪みでは火を起こせないので、数カ所くぼみを作っておくと何度もチャレンジできますよ。
押さえ板の作り方
今回私たちが作った押さえ板は、一つの長い板に火きり棒と同じ直径の穴を開け、もう一つの板と組み合わせるものです。
本当は一枚の板にくぼみを作れば良いのですが、深い穴の方が押さえるのも楽だろうとこのようにしました。(厚い板がなかったので)
実際やってみてわかったポイントとしては、
- 穴は深めにする
- 直径は火きり棒と同じか少し大きい程度にする
- 両手でしっかり押さえられるように長めの板を使用する
- 上部も焦げるので注意する
穴が浅いと火おこし中に外れてしまうので注意
直径が大きすぎるとグラグラして安定しないので、少し大きいくらいが◎!
実際に原始的なひもぎり式で火おこししてみた
なぜか夜のベランダにて夫婦で火おこし(笑)
準備
まずはじめに、ティッシュペーパーを四つ折りにして、火きり板の下に置きます。
ティッシュじゃなくても麻ひもをほぐしたものや、綿など燃えやすいものであればOK
次に火きり棒を火きり板に垂直に立て、押さえ板で挟みます。
そして紐を火きり棒に巻くのですが、上記画像のように2回ほど巻きましょう。
糸を引っ張る人は火きり板を足で押さえます。
押さえる人は両手でしっかりと押さえてください。
あとはひたすら紐を交互に引っ張って火きり棒を回転させるだけ!!
火おこしスタート!!
夫が紐を引っ張り、私が押さえることに。
夫はひたすら紐を引っ張って火きり棒を回転させることに集中。
私は押さえているだけですが、引っ張られるので、押さるのが結構大変
押さえすぎても棒が回らなくなるし、弱すぎると棒が外れてしまうので意外と力加減が難しいです。
押さえ板はやっぱりなるべく深めの窪みを作ったほうがが良さそう。
頑張って火きり棒を回転させるも、なぜか押さえ板の方から煙が(笑)
あんまりに焦げるんで上の板の位置をちょくちょく変えました。
肝心の火きり板からは煙も出なきゃ焦げもしてない。。
なぜだ!?
考えた末出た答えは、火きり棒と火きり板の摩擦面の問題!でした。
火きり棒を尖った形に加工していたのですが、火きり板の窪みは何も考えず丸い窪みを作っただけでした。
本来なら、火きり棒の尖った形に合うために火きり板の窪みも同じように加工しなくてはいけなかったのです!(そもそも棒を尖らせる必要なし!)
そこで、火きり棒を逆にして加工していない方を火きり板に当ててやってみると見事に成功!!
上記図のように接地面が合うことが大切!
煙が出てきたー
同時に黒いカスがたくさん出てきました。
が、このかすの中に火種となるオレンジ色の炎を探すも中々できない。
※この黒いカス自体が火種で、息をかければ火が付くこともあるそうですが、私たちがやった時は出来ませんでした。
しかし根気よく続けているととうとう火種となるオレンジ色の小さな炎が!!
ティッシュペーパーの上にできたので、素早く優しく息を吹きかける。
麻ひもをほぐしたものも追加し、一緒にやさ~しく息をかけていくと、だんだんと大きい炎に。
以前「BE-PAL」の付録についていた小さな焚き火台へ火種を移し、更にティッシュを追加。
なかなか大きな炎にならない。。消えそうだよ~
と、火がついてからも大きな炎にはなかなかならず、火が消えかけて、諦めの気持ちで強めに息を吹きかけたら急に「ボッ!」と大きな炎が上がりました!!
やったーーーーー!!
もうね、ここ最近では一番嬉しかったんじゃないかというくらい、嬉しかったです(笑)
ここまで燃えたら、あとは細かい枝などを追加していけば火は安定します。
とはいえ、家のベランダでやったもんで、この後すぐに消しました。
紐を高速で引っ張り続けるのはかなり疲れるようで、夫はへとへとになっていましたが、無事に火がついてよかった~~!
焚き火の火起こしについてはこちらをどうぞ!
⇒焚き火の起こし方や、楽しみ方を解説!
原始的な方法で火起こしに挑戦!「ひもぎり式」でやってみた!:まとめ
- 火きり板と火きり棒の形をしっかりと合わせる。
- 紐は丈夫なものを使用(何度か切れました)
- 押さえ板の窪みは深めに(何度も外れてしまいました)
- 火種から炎を作るための燃えやすいものは多めに準備しておく(ティッシュ、麻紐ほぐしたもの等)
- 紐を引っ張る人はかなり疲れる
実は、火種ができて焚き火台に移した後、大きな炎までいかず一度失敗しました。
火種ができた後も大きな炎にするのがこんなに大変だとは思わず。。
とはいえ、苦労の末火をつけれた時の喜びはすごいです(笑)
ますます火がいとおしくなりました。
他にも、1人でできる「ゆみぎり式」や「まいぎり式」などもあるのでいずれ挑戦したい!
皆さんもこの感動をぜひ味わってみて下さい!
一人でやるなら↓の「マイギリ式」や「ゆみぎり式」もおすすめです!