ある日知り合いに言われたんですよ。
「キャプテンスタッグって何かダサくないですか?」

え…?ちょっと言ってる意味わかりませんけど…
と言いたかった気持ちを押さえつつ(さほど仲がいいわけではないので)その場をやり過ごしたのですが、後から考えてみるとハテナ?がたくさん湧いてきました。
キャプテンスタッグ大好きな私からしたらその発想自体がなかったので、何となくバカにされたようで腹立たしい気持ちと同時に、そう思っている人って実は多いのかも?と考え始めました。
そこで今回は「キャプテンスタッグってダサいよね?」と思っている人に、「いや、むしろめちゃんこカッコイイから!」と反撃の気持ちで記事を書いてみましたので、ぜひご覧下さい!
なぜキャプテンスタッグはダサいや恥ずかしいと言われるのか?


反撃する前に、なぜそう思われるのか確かめなきゃあかん!
ということで、ガチマジで理由がわからなかった私は、インスタグラムにて質問させて頂きました。
優しいフォロワーさんたちが、たくさん答えてくれたのをいくつか抜粋するとこんな感じ。
- 「安い=ダサい」イメージ(これが一番多かった)
- ホームセンターなどどこでも手に入るから
- 量産されているから
- 初心者が使っているイメージだから
- ロゴがちょっと古臭い感じだから
- ブランド名がちょっと…
- 鹿番長が…

なるほどー。「安い=ダサい」と言うのが世間一般的な認識なんですねぇ
確かに私はダサキャンパーとして一世を風靡していますが(してない)、安いのがダサいという認識でそう言っているのではなく、単純に見た目がダサいからなんですよ。
だからビックリしました。

安かったりどこでも買えるのって私にとってはメリットしかないわけですが、それがダサいイメージになってしまっているとは…
中には「初心者を脱したキャンパーがメーカーにこだわってキャンプ沼に溺れていく際にキャプテンスタッグを馬鹿にしがち。メーカーでマウント取りたい人が言うんじゃない?」なんて意見もあり、これはちょっと笑いました(笑)
後程詳しく説明しますが、この「安い」や「どこでも買える」ということは、日本のキャンプシーンにおいてとっても重要だったんです。

なのでダサいなんて馬鹿にするやつこそダサいんだ!!ってことなんです。はい。
ということで、「なぜキャプテンスタッグはダサいと言われるのか」についてなんとなくわかったところで、反撃開始っ!
キャプテンスタッグはどんな会社?どこの国?歴史あるの?

キャプテンスタッグさん無くして日本のキャンプシーンは語れないほど歴史が長い会社なんだぞ!ってことを説明していきますっ!
キャプテンスタッグってどんな会社?

まず始めに「キャプテンスタッグはどんな会社なのか?」という所からちょっとご紹介!
キャプテンスタッグはキッチン用品を主に扱うパール金属株式会社のアウトドア部門として1976年にスタートした、アウトドア総合ブランドです。
キャンプ用品だけでなく、自転車・カヌー用品・スキー用品・フィットネス用品・ガーデニング用品など幅広い商品を取り扱っています。
2012年には「キャプテンスタッグ株式会社」としてパール金属のグループ会社となり、日本最大級のアウトドアブランドとなりました。
キャプテンスタッグの歴史

パール金属株式会社を営んでいた高波文雄氏は、1975年にアメリカへ市場調査に訪れました。
その際に通りかかった公園で、大型グリルを使用してBBQを楽しむ家族を見て大きな衝撃を受け、「アメリカで見かけたバーベキューのスタイルを日本で再現したい!」との思いからアウトドア用品の開発をスタート。

とはいえ当時日本では、BBQの概念すら存在しなかったんだぁ~!BBQ用の網やグリルも当然なかったので、高波社長はどうしたかと言うとぉ~

網の代わりに、金属製の玄関マットを使ったのです!
玄関マットのブラシを取って、河川敷にレンガブロックで囲炉裏を組み肉を焼くと「これは美味しいなぁ。これはうまくいくだろうなと直感的に感じた」という高波社長は、すぐに商品化に取り組みます。

そして完成したのが日本初のバーベキューコンロである「ジャンボバーベキューコンロA型」!
三条市の確かな金属加工の技術と日本の住宅事情に合わせた、持ち運びができてコンパクトになる日本型のコンロは多くの人に受け入れられました。

ちなみに網のサイズは40×60㎝と試作で使用した玄関マットと同じサイズ!しかもこのサイズが今でもBBQ網の定番サイズとなってるのはビックリです!
その後、キャプテンスタッグ(当時はまだパール金属)はアウトドア商品のラインアップ強化を進めました。
「BBQをやっていると、椅子・トング・テーブルも欲しくなる。ということで、今まで市場になかった足りないものを自社で揃えていった」と言う高波社長の行動力はさすがですね。
1976年にはパール金属のアウトドア部門として【キャプテンスタッグ】が誕生し、2012年には「キャプテンスタッグ株式会社」としてパール金属のグループ会社になりました。

キャプテンスタッグがなかったら、日本のバーベキューやキャンプシーンはこんなに盛り上がってなかったに違いありません!
「ジャンボバーベキューコンロA型」が発売されてた当時はキャンプに行くよりも庭でBBQを楽しむ人が多く、その流れからキャンプに興味を持った人が多くいたということ。
そして誰でも手の届く価格帯であったことも、キャンプやBBQを始める敷居を低くしてくれたことは確かでしょう。
キャプテンスタッグ名前の由来

「キャプテンスタッグ」の名前の由来は、キャプテン(頼れるリーダー)とスタッグ(牡鹿)からきているそう!
ブランドロゴになっているのは牡鹿で、群れを牽引する頼れるリーダーがイメージになっています。
そしてキャプテンスタッグと言えばもう一つの愛称がありますよね。
その名も「鹿番長」!
キャプテンスタッグが鹿番長と呼ばれるようになったのは2000年ごろで、某巨大掲示板でそう呼ばれたことが発端だそう。
鹿番長という愛称に関して当時はちょっとマイナスなイメージもあったようですが、様々なヒット商品が生れていく中で、誰もが親しみを込めて使うようになりました。

我が家も愛用している「アルミローテーブル」はキャプテンスタッグ最大のヒット商品であり【鹿番長のアレ】としても広く認知されていますよね
鹿番長は現在商標登録もされており、メーカー公認になりました。


キャプテンスタッグのロゴ、鹿番長も含めて私は大好きだぁ
キャプテンスタッグのここがスゴイ4選!

ダサいなんてとんでもない!私が思うキャプテンスタッグの4つのスゴイ!をご紹介!
経営理念がスゴイ!

『頂点を目指そうとするあまり、保守的な発想へ傾きかけたり、造作にこだわりすぎて価格的に手が届かなくなってしまっては、存在する意味がない』という考えのもと、使いやすさ、購入しやすさを第一に考え、より快適で、より楽しいアウトドアライフをサポートすべく、総合的な商品展開を目指しています。
引用:キャプテスタッグ公式ページ
これはキャプテンスタッグ社長の高波氏のお言葉ですが、まさに今のキャプテンスタッグをそのまま表しているように思います。
誰もが手の届く価格帯で、使いやすい商品を提供する。
この経営理念があったからこそ、日本のキャンプシーンは盛り上がったに違いないと私は思います。

だって、キャンプ道具がどれも高いものだったら、キャンプに挑戦しよう!って思えないじゃない?
今でこそネットで安いキャンプ道具がいくらでも手に入る時代ですが、ちょっと前まではお店で買うしかなかったわけですからね。
「どこでも手に入る&安いからダサい」なんていう認識もありましたが、むしろそういった事が多くの人にキャンプを始めるきっかけを作ってくれたことは間違いないのです。
品質基準の高さがスゴイ!

「キャプテンスタッグは安かろう悪かろうなんじゃないの?」と思っている方もいるかもしれません。

いやいや何をおっしゃいますやら!キャプテンスタッグは厳しい品質基準を設けてるから品質もイイんです!
例えばチェアやベッドなど体重がかかる道具は、3倍の静止荷重をかけて試験をしクリアしたら合格。

という事は、80kgの耐荷重なら240kgまで耐えれれば合格!?かなり厳しい基準よね…!
他にもキャプテンスタッグの大人気ソロ用グリル「カマド スマートグリルB6型」に関しては、軽量化のために薄くしつつも、熱で変形せず持ち運びやすいバランスを取ったステンレスの厚さを追求したそう。
裁断面で手を切ってしまわないように断面を曲げる加工も怠りません。
裁断面の加工はかなりコストがかかるようですが、安全性を考えたら絶対に手を抜かない!というところにこだわりを感じますね。(中華製の安いコンロはバリだらけなのはそういう事だったのね…)

安全性や耐久性をしっかり担保しながら、安く販売するのはかなりの企業努力が必要よね…。やっぱりキャプテンスタッグはスゴイ!
失敗を恐れない開拓精神がスゴイ!
なんと!キャプテンスタッグは年間300~400種類もの新アイテムを発売されています!

1日1個のペースで新しい商品が発売されているってことよね!?スゴーーー!
たくさんの商品開発の裏には「失敗を恐れない開拓精神」があります。
キャプテンスタッグの製品開発の基礎は「他社に無いもの、新しいもの、機能の良いもの」を作ること。
高波社長は社員に対していつも、「思いついたらやってみなさい!失敗してもいいからとにかく作ってみよう!」と激を飛ばしているそう。

実際に社員さんのアイデアが元となったヒット商品もたくさん!
2017年に発売したB6サイズの小型コンロ「カマドスマートグリルB6型」は、バイク好きの社員の「コンパクトなコンロが欲しい!」という想いを形にし、大ヒット商品になりました。
さらにヒットした商品を補完する形でカスタマイズできる関連商品を作ることで更なるヒット商品を生み出されるのです。

そして多くのユーザーから直接話を聞き「こんなものが欲しいや、これが困った」などの意見を商品に落とし込むことで、新しいアイテムが次々と生み出されていくそう!

「多くの消費者の声を聞きたい!」という理由あもあり、平成7年に総合アウトドアショップである『WEST新潟店』をオープン!(現在は新潟県内に4店舗あります)
WESTではキャプテンスタッグの商品だけでなく、様々なアウトドアメーカーの商品を取り扱う事で、他メーカーの売れ筋商品や課題点などの情報を取り入れやすくなり、商品開発に生かしているそう。

新しい商品を生み出し続けることこそが、キャプテンスタッグの強みであり多くのユーザーを魅了し続ける由縁でもあるんですね!
キャプテンスタッグが起源のキャンプ道具がたくさんあるのがスゴイ!
先ほどもご紹介した通り、日本初のバーベキューコンロである「ジャンボバーベキューコンロA型」を皮切りに、キャプテンスタッグが起源となったキャンプ関連道具がたくさんあるんです!

日本初の三脚式BBQスタンド「三脚式バーベキュースタンド」!(1984年発売)
今では定番の三脚も日本初はキャプテンスタッグ!持ち運びが便利で機能的な形状は意匠権を取得しています。

世界初のメッシュタープ!「ラニー メッシュタープ」。(1994年発売)

我が家も愛用している(他メーカーだけど)メッシュタープはキャプテンスタッグが世界で初めて作ったのね!
見た目もおしゃれで虫よけ効果も抜群。ユーザー目線での発想から生まれた名品です。

ロースタイルにも対応!「オリバー ツーウェイテーブル」(1995年発売)
当時は背の高いテーブルばかりでロータイプがなかったところ、脚を取り外せるようにして背の高さを選べる2WAYタイプを発売!
開発チームの何気ない会話から生まれたという2WAYタイプ、今では当たり前の機能ですがキャプテンスタッグが始まりなんですね。

日本初のV型コンロ 「アーガス V型バーベキューコンロ」(1996年発売)

我が家も愛用しているトランク型のV型コンロって、こんな前から発売されているのね!
V型なので炭の節約ができたり、組み立ての簡単さ・持ち運びやすさなど発売当時は一世を風靡しました。

OD缶を使用した日本初のガスコンロ!「オーリック シングルバーナー」(1997年発売)

夫が独身時代に購入したこちらのシングルバーナーは20年近く使用しました!(最近棚から落としてしまい壊してしまった涙)
日本の世界一厳しいとも言われるガス検定を通っているガス機器しか発売できないことから、ガス機器の製造販売は難しいのですが、そこは持ち前の技術力を生かし日本で初のOD缶使用ガスコンロの発売となりました。

ポップアップテントの元祖!?「サンシェルター」(1997年発売)
ビーチと言えばパラソルだった時代。
効率的な日影が作れるという発想から開発されたテント型の日除け。

今ではビーチで主流のカタチですよね。これもキャプテンスタッグが始まりとは知りませんでした
我が家愛用のキャプテンスタッグのキャンプ道具

私はキャプテンスタッグが大好き!全部数えきれないないけど、たぶん30品以上は持ってるかな?(まだまだ増える予定)
そんなキャプテスタッグマニアとも呼ばれるフラミン子が、特にお気に入りの商品を3つご紹介します!
2way ウィンド スクリーン L


我が家の最新キャプテンスタッグギア!「2way ウィンド スクリーン L」!!!
焚き火をする際に風よけとして使用する風防なのですが、実はすでに2つの風防を持っています。
が!なぜ新たにキャプテンスタッグの風防を購入したかと言うとキレイだから!!!(語尾力ゼロ…)
風防の表も裏も鏡のような鏡面仕上げて、焚き火が反射してとてもキレイなんです。
さらに反射熱も高くめちゃくちゃ暖かい!

キャプテンスタッグ以外で鏡面仕上げの風防を販売しているところはありません!(2022年現在)
これもユーザーの意見を取り入て商品化してくれたのかもしれませんね。

CS リクライニングラウンジチェア


今まで5種類、計9脚の折り畳み椅子を購入した中でも、ダントツお気に入りのこのチェア
全体的に大きめに作られており、背もたれ部分が3段階に調整出来ます。
倒した時にはしっかり頭まで支えられ、昼寝も余裕でできる。
今まで、食事や料理をするときと、リラックスするときは別の椅子を使用していましたが、この椅子があれば一脚で済むのが一番のお気に入りポイントです!
お値段も2,000円代とコスパも抜群で、もうこのリクライニングチェアがあれば他のは要らない!と思っています(笑)
V型 スマートグリル


キャプテンスタッグのギアの中で我が家一番のお気に入り!「V型 スマートグリル 」!
3人家族の我が家には大きさも丁度良く、設営撤収も楽々。
V型のおかげで炭の量も少なく済むし、付属の頑丈な五徳を使えばお湯を沸かしたり鍋で調理するのも簡単。

コンパクトになるので、とりあえずこれさえ持って行けば、焚き火もBBQもできちゃう便利な子です。

我が家が愛用しているキャプテスタッグの道具をランキング形式でご紹介しているこちら↓の記事もご覧下さい!
⇒キャプテンスタッグおすすめアイテムTOP7!25点以上の道具から選びました!
どこがダサい?めちゃんこカッコイイキャプテンスタッグの道具
キャプテンスタッグは見た目のおしゃれさよりも、コスパや機能性を重視しているイメージからダサいと思われる方も多いかもしれません。

が!今はおしゃれキャンプにも最適なカッコイイ道具がたくさん発売されているんですよ!
CSクラシックス

『質』と『デザイン』を求めるナチュラル志向のキャンパーへ向けた「CSクラシックス」シリーズ。

ふほぉーー!めちゃくちゃおしゃれー!かわいいーーー!
良質なアカシア材を使用したチェアやテーブル、白を基調にしたおしゃれなタープやテントなどCSクラシックスでは様々なギアが発売されています。

その中でも私が気になったのはこちらのテント。
「CSクラシックス キャンプベースUV」は多彩なセッティングバリエーションが可能なテント。
設営が一人で簡単にできる&スカートがあるので冬でも暖かい、そしてコスパがよくおしゃれ!と高評価なテントです。

雪中キャンプでも3~4名なら快適に使えるみたい!!
CSブラックラベル

ブラック基調でスタイリッシュでありながら、自然とも調和する大人な「CSブラックラベル」シリーズ。

ブラックでも木材と組み合わせることできつい印象にならずカッコイイ!!
キャプテンスタッグの大人気グリル「ヘキサ ステンレス ファイアグリル」のCSブラックラベルバージョンがカッコイイ!

ハイバック&リクライニング機能付きの「ウルトラハイバックチェア」は、抜群の座り心地と見た目のかっこよさから、キャンプのみならず家で使う人も続出のチェアです。
キャンプアウト

キャンプだけにとどまらず、音楽フェスなどでの使用をイメージした「キャンプアウト」シリーズ。
音楽の自由な発想をもとに、個性的で遊び心のあるデザインが特徴です。

濃い目のイエローとグリーンの色合いがめちゃくちゃ可愛い!

こちらの迷彩柄のチェアは大人気!
デザインがおしゃれなのはもちろん、さすがはキャプテンスタッグのしっかりとした作りでユーザーからは高い評価を得ています。
キャプテンスタッグはダサい!?そう思ったらこの記事見てって!:まとめ

ふぅ~、日本のキャンプシーンにおいてキャプテンスタッグがいかに重要な存在だったかおわかりいただけたでしょうか?
なんて偉そうに言ってる私ですが、今回の記事作成にあたりキャプテンスタッグについて初めて知ったことがたくさん!
歴史が長いだけでなく、今なお新しいことへの挑戦をし続けているキャプテスタッグは、これからも日本のキャンプシーンを牽引し続けてくれることでしょう。(まさに牡鹿!)
ダサいどころか、確固たる信念を持ち失敗を恐れず挑戦し続けるめっちゃカッコイイ「キャプテンスタッグ」!

これからも目が離せませんっ!



