
アルコール消毒液が品薄で全く手に入りません
そこで、経済産業省から朗報が。台所用洗剤が消毒に有効な可能性があるというのです。
なぜ、台所用洗剤でも消毒ができるのか?
それは、2003年に国立感染症研究所の研究チームが発表した、新型肺炎(SARSコロナウイルス)に関する研究結果が証明しているようです。
実験では、界面活性剤が含まれる合成洗剤を水で二百倍に薄めた中に、百万個の同ウイルスを約二分間入れた。その後、ウイルスをサルの細胞に触れさせ感染力を調べると、まったく感染しないことが判明した。 同チームは、合成洗剤を薄めた水に浸したぞうきんでふき掃除をしたり、複数の人が共用する食器や衣類を洗うのに使うと、感染の危険性を減らすのに役立つという。

台所用洗剤に含まれる界面活性剤が有効みたいだワン!
そもそも、なぜ界面活性剤がウィルスに有効なのか?
ここからは、世界屈指の医大「ジョンズ・ホプキンス大学」の感染症教授による新型コロナウィルスについての発表から調べてみました。
〇ウィルスは生物ではなく、何層もの脂質(脂肪)でできた保護膜に覆われたたんぱく質分子(DNA)です。
このウィルスが、眼・鼻または口の粘膜の細胞に付着すると、突然遺伝コードが変異し倍々方式で増え侵略します。
たんぱく質分子であるため殺すことはできませんが、自然に崩壊(減衰)します。
ウィルスが崩壊する時間は温度、湿度、どこ(何)に付着したかにより違います。〇本来ウィルスはとても壊れやすいのですが、脂質でできた何層もの膜に覆われていることが問題でこの脂質の保護膜を取り除く必要がでてきます。
脂質の保護膜を破壊することができる石けんや洗浄剤は有効(泡立ててこすり破壊)です。
破壊するためには石けんをたっぷりと泡立てて20秒以上こする必要があります。
保護膜を破壊することによりウィルスのたんぱく質は自然に減衰し崩壊していきます。

ウィルスは生きてるわけじゃないんだー
つまり、本来ウィルス自体は壊れやすいものの、脂質でできた層により守られてしまい増殖するということです。

なので、台所用洗剤に含まれる界面活性剤により脂質を落としウィルスを壊すということなんですね
新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、家庭や職場におけるアルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、経済産業省の要請に応じ、消毒方法の有効性評価を実施しています。(4月15日ニュースリリース)
昨日5月21日、有識者による検討委員会(第3回)が開催され、
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
- アルキルグリコシド(0.1%以上)
- アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
- 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
の界面活性剤5種が新型コロナウイルスに対して有効と判断されました。
引用:経済産業省
上記5種の界面活性剤について99・99%以上、新型コロナウィルスを減少させるなどの効果が確認されました。
台所用洗剤以外にもトイレやお風呂の洗剤にも含まれている成分なので、こちらを確認してみて下さい。
台所用洗剤消毒液の作り方
作り方はとても簡単です。
ぬるま湯約1リットに対し10ccの台所用洗剤を加えるだけ。
今回私は500mlのペットボトルに作ってみたのでその工程をご紹介します。
ペットボトル半分に水を入れ、そこに熱湯を入れます。(500mlなので250ml水、250ml熱湯になります)
すると約50度のぬるま湯ができます。
次に台所用洗剤を投入するわけですが、ペットボトルのキャップ1杯で10㏄ほどになるので、今回はキャップ半分量を投入します。
投入したら、キャップをしっかりしめて、よく振る!!
これで完成です!
スプレー容器に入れると便利とのことなので、小さいですがスプレーに入れ替え。
試しに何度かスプレーしてみましたが、詰まることもなく霧状に噴射されました。
台所用洗剤消毒液を使ってみた

では早速、使ってみます!
消毒したい場所に、シュッシュと吹きかけてティッシュで拭いてみました。
はじめの想像ではぬるぬるしちゃうんじゃないの?と心配だったのですが、全くそんなことはなく、むしろ拭いた後はキュッキュとするくらいきれいになります。
試しにシュッと吹きかけたテーブルの上を指でこすってみても全くぬるぬるしません。

これは驚きざますね
そして匂いも良い♪
今回使ったの台所用洗剤は「JOYのフロリダグレープの香り」でしたが、その香りがほのかに香ります。
二度拭きするほうが良いそうなので二度拭きを忘れずに。
スプレーがない方は、ペットボトルから直接ティッシュやキッチンペーパー、タオルなどにつけて拭いてもOKです。
コロナウィルスについての知識
ここで、せっかくなのでコロナウィルスについての知識を深めていきましょう。
さきほどと同じく、「ジョンズ・ホプキンス大学」の感染症教授による新型コロナウィルスについての発表から調べてみます。
ウィルスは冷たい空気、寒い空間や家や車などエアコンがある場所では安定した状態で残存します。
また、湿気と暗さはウィルスの残存を促します。
したがって逆に乾燥した暖かい、明るい環境は勢いを墜落させます。

これにはビックリ
なんとなく勝手なイメージでウィルスは乾燥に強く湿気に弱いと思っていました。
これについて掘り下げて調べてみると、ウィルス自体が乾燥に強い訳ではなく、乾燥した空間ではウィルスに含まれた水分が蒸発し空間中に漂いやすくなる。
と同時に、乾燥で喉や鼻の粘膜が炎症を起こしやすくなるので、風邪を引きやすくなるというもの。
逆に考えれば、多湿であれウィルスは残存している、むしろ残存しやすい環境と言うこと。
空気感染はしにくくても、物を介しての感染は高温多湿の日本では十分に起こり得るということですね。
紫外線ライトや光線はウィルスのたんぱく質を破壊します。
たとえば使用済みのマスクの殺菌には紫外線ライト(UVlight)を使用すると完璧です。
但し、肌のコラーゲン(これもプロテイン)も破壊するので注意して下さい。
紫外線ライトがとても有効ということです。
さきほどの、明るい環境に弱いというのは紫外線が影響しているからですね。
今やマスクはなかなか手に入らず、かといって使い捨ての不織布マスクは洗ってしまうと効果が無くなるので紫外線で除菌というのはかなり良さそう。
マスク内側についたものに関しても4日間残存します。
こういったことから、マスクの消毒もとても大切であることがわかります。
値段も安く、たった3分ほどで99%の除菌ができるのはすごいです。

ちなみにネイル用のUVライトは波長が違うので効果はないざます
マスク以外にも、スマホや腕時計アクセサリーにも良さそうです。
持ち運び用の除菌用UVライトもあります。
こちらは10秒で殺菌率97%に至り、20秒で殺菌率は99.9%に達します。
どこへでも持ち運びができるので、おもちゃやキーボードなどの除菌に良さそう

長い目で見ればアルコールスプレーより経済的かも
服やシーツ、布などを振ってはいけません(使用、未使用にかかわらず)。
表面に張り付いた状態では不活性なので勝手に時間がたてば分解するからです。
しかし、これを振ったりハタキを使用すると、最大3時間空気中にウィルスが浮遊し鼻などに付着してしまいます。
― 3時間 (生地)
― 4時間 (銅と木)
― 24時間 (段ボール)
― 42時間 (金属)
― 72時間 (プラスチック)

プラスチックに付着したコロナウィルスは3日間も残存するとは。。
ドアノブや取っ手などよく触れる場所は、金属やプラスチックが使われていることも多いので、消毒が必須ですね。
そんな時、今回ご紹介した台所用洗剤の消毒スプレーを活用するのがよさそう。
まとめ:食器用洗剤がコロナ予防に効果的!?
塩素系漂白剤を水5に対し1入れる事で作る消毒液などもありますが、匂いが嫌で積極的に作る気になりませんでした。
しかし、台所用洗剤を使った消毒液なら、匂いも良いし漂白剤などにくらべれば安全性も高いので良いですね。
長期戦が予想される新型コロナウィルスとの戦い。
安く簡単に作れる消毒液、作ってみてはいかがでしょうか?